アトピー性皮膚炎と
歩行のすすめ

軽い運動=歩行がもたらすやさしい改善効果

アトピー性皮膚炎とは

症状の特徴と「肌のバリア機能」の弱まり

 アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が繰り返しあらわれる慢性的な皮膚の病気です。皮膚のバリア機能が弱まり、乾燥に敏感になり、アレルギー反応などの影響を受けやすくなることで症状が続きます。かゆみを抑える薬や保湿剤で皮膚を守りながら、生活習慣を整えることが症状の安定につながります。

軽い運動が改善や症状悪化防止に良い理由

血流改善・ストレス軽減・皮膚機能の向上

 アトピー性皮膚炎は、生活習慣やストレス、皮膚の血流状態が症状に影響することが知られています。軽い運動には、血流を良くして皮膚のターンオーバーを整える効果や、ストレスを軽減する効果が期待できます。また、近年の研究では、日常的な身体活動量が多い人ほど、皮膚の保湿状態(角質水分量)が良い傾向があることも報告されています。

 強い運動で汗をかきすぎると逆に刺激になる場合もありますが、負担の少ない軽い運動であれば、体力づくりとストレスケアの両面から役立つと考えられています。

学会・研究機関等の参考サイト

信頼できる情報源で学ぶアトピーと生活習慣

  • 日本皮膚科学会(皮膚科学会公式サイト)
    https://www.dermatol.or.jp
    アトピー性皮膚炎の定義、治療法、セルフケアなどを専門医の立場からわかりやすく解説しています。
  • 国立成育医療研究センター(アトピーと生活習慣)
    https://www.ncchd.go.jp
    アトピー性皮膚炎の基礎知識に加え、汗や生活習慣が症状にどう関わるかを、医療機関の解説としてまとめています。
  • 日本医療研究開発機構(AMED)研究成果(運動とアトピー)
    https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K13232
    「日常の身体活動量や歩行・ランニングが皮膚バリア機能に関連する可能性がある」と報告した研究です。軽い運動が角質水分量に好影響を与えた可能性が示されています。
  • 医療メディア:Medical DOC(汗と肌ケアの注意点)
    https://medicaldoc.jp
    アトピー患者が運動する際の汗対策や肌の刺激をおさえる方法を、医師監修のもとで解説しています。
  • 就寝前に歩いてアトピー改善
    https://techtechwalk.com/#t06_05
    「歩くことで健康になる」情報サイトのアトピー専門医の投稿コラム。

軽い運動として「歩行」をすすめる理由

誰でも続けやすい“負担の少ない運動習慣”

 歩行(ウォーキング)は、誰でも始めやすい低負荷の運動で、アトピー性皮膚炎の方にも取り入れやすい習慣です。

  • 強度を自分で調整しやすい
  • 汗をかきすぎにくい
  • 続けやすく、習慣化しやすい
  • 屋外・屋内を選べる
  • 体力づくりやストレス対策にもなる

 特別な道具を必要とせず、日常の延長で始められるため、心身のバランスを整えるための運動として最適です。

アトピー性皮膚炎患者が歩行するときの注意点

汗対策・衣服選び・歩く時間の工夫を

 歩行は安全でやさしい運動ですが、皮膚の状態を悪化させないためのポイントがあります。

① 発汗後のケア

汗は放置すると刺激になります。

  • 帰宅後すぐにシャワーで汗を流す
  • ぬるま湯で短時間の入浴にする
  • 洗浄剤を使いすぎない
  • その後はすぐに保湿を行う

② 衣服の素材

肌への摩擦が少ない素材を選びます。

  • 綿や吸湿性のよい化繊(スポーツ用)
  • タグや縫い目が刺激にならないもの
  • 汗をためない速乾素材がベター

③ 無理のない時間・距離

  • 10〜20分程度の短い散歩から始める
  • 皮膚の状態が悪い日は無理せず休む
  • 暑すぎる日・湿度が高すぎる日は避ける

④ かきむしり予防

運動中に汗や熱でかゆくなることがあります。

  • こまめに立ち止まって汗を拭く
  • 爪を短く整える
  • 手袋をして歩く方法も有効

⑤ ストレス軽減の意識

歩行は気分転換にもなります。
ゆっくり深呼吸しながら歩くことで、ストレスによる悪化を抑える効果も期待できます。

まとめ

楽しく正しく歩こう

 アトピー性皮膚炎は、薬やスキンケアだけでなく、生活習慣の整え方が症状安定に大きく関わります。軽い運動の中でも歩行は、体への負担が少なく、継続しやすい健康習慣です。汗対策や衣服選びを工夫しながら、無理のない範囲で取り入れていくことが大切です。

 なお、歩行をより安全に、正しいフォームで続けたい方には、歩行支援システム「Arbre Walk」の情報も参考になります。同システムは、歩き方の癖やバランスを可視化し、無理のない歩行をサポートするツールです。健康づくりとしての“歩く習慣”をより質の高いものにしたい方に向けて、機器の特徴や活用法がまとめられています。

詳しくは公式サイトをご覧ください:https://www.arbrewalk.jp/

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