パーキンソン病の改善
(進行を遅らせる)と
正しい歩行のすすめ

軽い運動=歩行がもたらすやさしい改善効果

パーキンソン病とは

運動機能が低下する神経の病気

 パーキンソン病は、手足のふるえ、動きの遅さ、筋肉のこわばり、歩行の乱れなどが現れる進行性の神経疾患です。脳内で“動く”指令をスムーズに伝えるドパミンという物質が減ることで、日常動作に不自由が出てきます。
 薬物治療に加えて、適切なリハビリ・運動を続けることで、症状の進行を遅らせ、生活の質を保ちやすくなることが知られています。

軽い運動が改善や進行予防に良い理由

筋力維持・バランス改善・転倒予防に効果

 パーキンソン病では、体を動かす機能が徐々に低下しやすいため、「動かない」期間が増えるほど、筋力低下や可動域の縮小が進みます。
 軽い運動は、症状進行を遅らせる“非薬物療法”として重要で、以下のような効果が期待できます。

  • 血流が改善し、筋肉と関節が柔軟に保たれる
  • バランス能力が向上し転倒予防につながる
  • 歩幅が広がり、歩行の安定性が増す
  • 気分改善、ストレス低減
  • 薬の効果を日常生活に活かしやすくなる

 強い運動や急な動作は負担になる場合がありますが、軽い運動は安全性が高く、日常で続けやすい点がメリットです。

学会・研究機関等の参考サイト

信頼できる情報源で学ぶ「運動とパーキンソン病」

  • 日本神経学会(パーキンソン病の基礎知識)
    https://www.neurology-jp.org
    パーキンソン病の診断、治療、リハビリの考え方を専門的に整理したサイトです。
  • 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)
    https://www.ncnp.go.jp
    症状の特徴、運動・生活リハビリの重要性を詳しく解説。患者・家族向け情報が豊富です。
  • パーキンソン病医学情報(厚生労働省研究班)
    https://www.nanbyou.or.jp
    運動療法の効果、歩行障害の特徴、生活上の工夫点などを網羅。
  • 医療メディア:Medical DOC(運動と症状改善)
    https://medicaldoc.jp
    病院監修による、パーキンソン病患者が運動するときの注意点や転倒予防を解説。
  • PDリハビリ動画・解説(国立長寿医療研究センター)
    https://www.ncgg.go.jp
    歩行訓練・ストレッチなど、実践しやすい運動方法を紹介。

軽い運動として「歩行」をすすめる理由

誰でも始められ、症状維持に特に有効

 歩行(ウォーキング)は、薬物療法と並んで「日常的にできるリハビリ」として推奨されています。パーキンソン病では特に以下の点が歩行で改善しやすい症状です。

  • 小刻み歩行の改善
  • 歩行リズムの安定
  • 姿勢保持の向上
  • ふらつきの低減
  • 気分の安定と睡眠の質の向上

 歩行は、強度を調整しやすく、続けやすい運動です。「無理のない歩き方」で、体力維持と転倒予防の双方に役立ちます。

パーキンソン病患者が歩行するときの注意点

安全を第一に、歩き方と環境を工夫

① 姿勢と歩幅を意識

  • 背すじを伸ばして目線は少し前へ
  • 歩幅は「やや大きめ」を意識すると歩行が安定
  • 腕を前後に大きく振るとリズムが取りやすい

② つまずき対策

  • 床面の段差、濡れた路面、凹凸に注意
  • つま先が上がりにくい場合は、ゆっくり歩幅を意識して

③ 疲れすぎに注意

  • 10~15分の短い散歩から
  • 症状が強い日や薬が効きにくい時間帯(オフ時間)は無理しない

④ 転倒予防

  • 濡れた路面・夜間・混雑した場所は避ける
  • 杖や歩行サポート器具の使用も検討
  • 爪先の引っかかりやすい靴は避け、かかとが安定する靴を

⑤ 一人で遠くに行かない

  • 万一のふらつきやすくみ足(足が前に出づらい症状)に備え、最初は自宅周囲から
  • スマホや連絡手段を携帯

まとめ

正しい歩行で“進行を遅らせる日常習慣”を

 パーキンソン病は薬物療法が基本ですが、運動を続けることで「症状の進行を遅らせる」「日常生活のしやすさを保つ」効果が期待できます。なかでも歩行は、日常に取り入れやすく、全身の機能維持に役立つおすすめの運動です。

 そして、歩行をより安全に、正しいフォームで継続したい方には、**歩行支援システム「Arbre Walk」**も参考になります。歩幅・姿勢・左右バランスなどを可視化し、歩き方を整える手助けとなる機器です。  無理なく続ける歩行を“質の高いもの”にしたい方に向けて、活用方法が紹介されています。

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