自分のペースで歩く
無理をしない
水分を摂る

歩くときの注意点
軽く歩くだけであっても、以下のポイントに留意しましょう。
自分のペースで歩く
体力や運動の経験は人それぞれです。運動習慣がないなら「一日10分」や「週1~2回」から徐々に増やしていくのがおすすめです。日常生活の中で、ひと駅分を歩いたり、エスカレーターではなく階段を使ったりすることから始めるのもよいでしょう。
無理をしない
体調が良くない、気分が乗らないといった場合には、無理に歩く必要はありません。また、天気が悪い日も同様です。楽しく快適に歩くことが重要です。
歩く前にストレッチをする
歩くだけでも、体には軽い負荷がかかります。筋肉がほぐれていない状態で歩くと、膝や足首などを痛めかねません。ふくらはぎ・太ももは特に丁寧に伸ばします。
水分を摂る
水分補給は気温が高い日に限らず、常に必要です。夏以外でも熱中症や脱水症状のリスクはあるため、こまめに水分を摂ることを心がけましょう。
夏のウォーキング
真夏のウォーキングは、健康づくりには効果的ですが、熱中症や脱水のリスクが高まるため、特に慎重な準備と工夫が必要です。以下に注意点を整理いたします。
1. 真昼は避ける
朝(6~8時)か夕方(17~19時)など、気温が比較的低い時間帯に行います。真昼(10~16時)は避けるようにしましょう。
2. 暑さを確認
週間天気予報や当日の暑さ指数(WBGT)を確認し、高リスク日は中止も検討します。WBGTとは:Wet Bulb Globe Temperature の略で、気温・湿度・日射などを総合して"暑さの感じやすさ"を示す指標です。WBGT 28℃以上は熱中症の危険が高く、31℃以上は原則運動中止が推奨されます。
WBGTの確認方法
- 環境省「熱中症予防情報サイト」で全国各地のWBGT速報を確認します
→ https://www.wbgt.env.go.jp/ - 気象庁や民間天気アプリ(tenki.jp、Yahoo!天気など)の暑さ指数表示を確認します
- 家庭用の簡易WBGT計測器(スポーツ店や家電量販店で販売)で現地測定します
- LINE公式アカウントやメール配信サービスで警戒レベルの通知を受け取ります
3. 服装と装備
- 通気性・吸湿速乾性のある軽い素材(ポリエステルやメッシュ素材)を選びます
- 帽子やサンバイザーで直射日光を防ぎます
- サングラスで紫外線対策をします
- 濡らして使える冷感タオルやネッククーラーも有効です
4. 水分・塩分補給
- 開始前にコップ1杯の水を摂取します
- 20〜30分ごとに水かスポーツドリンクで補給します
- 発汗が多い場合は塩分タブレットも併用します
5. ペース・距離の調整
- 暑い日は普段より短め・ゆっくりにします
- 無理して汗をかこうとしないこと
- 体調がすぐれない日は思い切って中止します
6. 熱中症のサインに注意
- めまい、吐き気、頭痛、異常な汗、動悸、ふらつきなどが出たら即中止します
- 涼しい場所で休み、水分と塩分を補給します
- 回復しない場合は速やかに医療機関に向かいます
7. コース選び
- 木陰や川沿いなど日陰の多いルートを選びます
- 公園や駅近くなど、すぐに涼める場所があるエリアを選びます
- アスファルトより芝生や土の道は照り返しが少なくなります
8. 習慣化の工夫
- 無理せず「短時間×高頻度」に分けます
- 室内ウォーキング(ショッピングモール、体育館)を組み合わせます
- 真夏は屋外ウォーキングと室内活動を併用するのが安全です
雪道の歩き方
雪道は積もっている時より、少し融けて凍った時のほうがより注意が必要です。転倒を防ぐ凍った道の歩き方のポイントは次の通り。
- 靴底がゴムなど軟らかいものを履く
- かかとを立てず内股で内側を踏みしめる
- 重心を下げ前傾姿勢
- 歩幅を短くペンギン歩き
何より大切なのは「滑る・転ぶことを想定して歩く」こと。転んでも怪我をしないように、両手を開ける、手袋をすることなどが大事です。