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ガルバニック腐食を抑制するワイヤーハーネスのめっき技術

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すこし古い記事ですが2018/12頃に発表された記事を紹介します。

記事の内容

三菱マテリアルは2018年12月3日、子会社の三菱伸銅と共同で、アルミワイヤハーネスのコネクター端子用防食めっき技術を開発したと発表した。両社が開発したのは、銅合金端子の表面処理に広く用いられているすずめっきの中に、亜鉛を添加してガルバニック腐食の進行を大幅に抑制する防食めっき技術だ。アルミに近い腐食電位を持つ亜鉛と、以前から銅合金端子の表面処理に用いられているすずを積層し、すずめっき表面に亜鉛を拡散させためっき構成となる。

出典:MONOist

元記事:https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1812/26/news033.html

この記事で記載されている技術について

ワイヤーハーネスのコネクタで使用される端子のめっきに添加剤を入れることでより耐食性の高いコーティングが得られたということがこの記事で述べられていました。

具体的には現在、ワイヤーハーネスの電線部分にはアルミ線が用いられており、末端の端子部分には銅が使用されています。銅だけであれば錆びてしまいますので、錫めっきによって保護されています。ワイヤーハーネスは車載用で多量に用いられており、その使用環境は通常の生活環境よりも高温高湿、高塩分環境になることが多々あります。僅かでも外気に露出していれば時間と共に腐食してしまいます。この腐食がワイヤーまで至ると、接触不良や動作不良を引き起こす原因となります。

この記事の技術が優れている点は、ガルバニック腐食と呼ばれる腐食作用をかなり小さくできるところです。ここではガルバニック腐食について説明しませんが、これは電池作用による腐食形態のひとつです。この腐食作用が厄介な点は異種金属の接触により生じてしまうことにあります。この場合であればアルミ・銅・錫の3つの合金が接触している状態になりますが、ここに腐食性の水滴などが付着しているとガルバニック腐食を引き起こしてしまいます。特にアルミはこの3種類の金属の中でも腐食しやすい性質があるため注意が必要でした。

その解決策として、錫めっき中に亜鉛を混ぜるという手段が開発されたとこの記事では述べられています。亜鉛はアルミと接触してもガルバニック腐食を引き起こしにくいため、亜鉛がアルミニウムの代わりに優先的に腐食をし、銅や錫、アルミニウムを保護する犠牲防食効果を発揮します。これにより耐食性が飛躍的に向上し、ワイヤーハーネスの信頼性の向上が期待できます。

Technology map

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